2012年05月19日

出産方法と完全母乳と愛着形成

私は完全母乳で育児をする!と決めていた。

妊娠するかなり前から、マクロビオティック(一種の玄米菜食主義)の都合のいいところだけ取り入れる食生活をしていた影響もあって、仕入れる育児情報が、「自然派」に片寄り気味だったからだと思う。

1. 母乳育児は母子の愛着形成に役立つ。

2. 初乳には、赤ちゃんの個別の体質に応じて、最適な免疫力をつけるための抗体が入っているから、飲ませた方がいい。

3. 母乳が本当にでないのは、1000人に1人。出るまで根気よく飲ませること。

4. 赤ちゃんは三日分の水分と栄養を持って生まれてくるので、母乳が出るようになるまで、飲まず食わずでも大丈夫。糖水や人工乳は与えなくてよい。

5. 牛のお乳からできた人工乳、つまり異種たんぱくを最初に腸に入れてしまうと、アレルギー体質になりやすいと言われる。

というような説を、いくつかの違う情報源と思われるところから広い出し、私自身の選択として、取り入れた。

助産院でフリースタイルの自然分娩をする予定が、助産院の経営母体であるクリニックでも帝王切開になり、私の望んでいた母子愛着形成作戦の一つが失敗に終わったことも、強くこだわる原因になったと思う。

予定日を10日過ぎても陣痛がつかず、1日だけ陣痛促進剤を飲んで陣痛を待った結果のことだった。仙骨が傾いていて、微妙に頭が通らない、児頭骨盤不均衡というのが医師の診断だった。

私は母親の愛情を感じたことがない。精神的虐待を受けてきたとさえ思っている。

だから、生まれてくる子どもにそういう思いをさせないためになる可能性のあることは、一つでも多くしたい、と思っていた。

母と子で協力し合って、自然分娩をすることによって、愛着が増す、という、今考えれば、たいして根拠のないこと(あり得ないとは思わない)を真に受けて、必死になっていた。

せめて母乳だけは、と、帝王切開にも関わらず、出産当日から母子同室にしてもらい、看護師さん、助産師さんの協力の元、おっぱいを吸わせようと頑張った。

しかし。

帝王切開で傷が痛み、体制がうまく変えられない。乳首の位置が眼鏡のフレームから外れるため、Amiの口をうまく誘導できない、等々、問題が発生。Amiは泣き叫ぶばかりで、なかなか母乳にありつけない。

今、振り返ると、もしかすると、それすらAmiの障害の兆候だったのかもしれないとも思う。「母乳が出ない」という話はよく聞くけれど、赤ちゃんがうまく吸えない、という話は、哺乳瓶の乳首に慣れてしまった場合以外、聞かないような気がする。

更に、入院した病室が、11月だというのに暑かった。日当たりがよすぎて、エアコンをガンガンにかけても暑かった。お陰でAmiは汗ビッショリ。お腹は満たないけど、泣き叫び疲れて眠って、またトライ、を繰り返した。

その結果。

11月1日の15時15分に産声をあげ、11月3日の夕方、40度を超える高熱を出して、日赤病院に搬送されることになってしまった。脱水だとは思うけれど、感染症の可能性も排除できないので、個人クリニックでは責任を持てない、ということだ。

私はそのクリニックに残り、Amiは一人で救急車に乗せられた。あのとき、救急車の後ろ姿を見送った光景は忘れることはない。その時、夫は、ちゃんと私の肩を抱いて、「大丈夫だから」と励ましてくれていたな。

結論から言うと、Amiは脱水を起こしただけで、輸液による水分補給で事なきを得た。

冷静に考えれば、室温が高すぎ、膨大な汗をかいたことが不運の一つ。また、クリニックも母乳育児に力を入れ始めたばかりで、新生児が母乳を長時間飲めずにいるのに、母親の意思を尊重するあまり、糖水の補給くらいを勧める機転を利かせられなかったことも、大きな原因(夫の母は、私を庇い、この事を繰り返して言っていた)だったと思う。

でも、やはり私自身の拘りが過ぎたことは、反省するしかない。

また、完全母乳を目指した理由の一つ、アレルギーに関しては、まったく効果はなく、完全なアレルギー体質の上、小麦と卵の食物アレルギーまで発症した。アナフィラキシーを起こすほど重症で、5歳になっても血液検査の数値は最大。それでも、こういう説がある以上、母親の精神安定のためには、拘ってよかったと思う。人工乳を最初に飲ませて発症したら、「あのとき頑張らなかったから」と思わずにいられなかっただろうから。

ただ、母子の愛着形成、ということに関して、たいして問題になっていなくても、こんな風に自分で自分と子どもを追い詰める方向に走ってしまう例もあることは、知ってほしいと思う。

ただ、この搬送で、日赤病院のNICUに入ったことは、別に意味で無駄ではなかった。
posted by プルーン at 15:30| 愛知 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | アスベルガー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/270649403
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。